- ごし
- I
ごし【互市】互いに物を売買すること。 貿易。 交易。II
「開港~にあらざれば富国強兵の策なし/安愚楽鍋(魯文)」
ごし【五師】(1)平安時代, 諸大寺にあって別当や三綱(サンゴウ)の下で事務に当たった僧。 のち三綱にかわって一山を代表する場合もあった。(2)釈迦の死後, 仏法を伝えた五人の師。 迦葉(カシヨウ)・阿難・末田地(マデンジ)・商那和須・優婆毱多(ウバキクタ)。IIIごし【五指】(1)五本の指。 拇指(ボシ)(親指)・食指(人さし指)・中指・無名指(薬指)・小指の五本。(2)第一位から第五位。「彼はこの分野では~に入る研究者だ」
~に余・る(めぼしいものが)五つ以上もある。「花嫁候補は~・る」
~のこもごも弾(ハジ)くは捲手(ケンシユ)の一挃(イツチツ)に若(シ)かず〔淮南子(兵略訓)〕五本の指をばらばらに一本ずつはじいても, 握りこぶしで一度叩いたのには及ばない。 個々ばらばらの力は団結した力には及ばないというたとえ。IVごし【兀子】「ごっし(兀子)」に同じ。Vごし【吾子】二人称。 同輩に対して用いる。 相手を親しんで呼ぶ語。 君。 あなた。VI「曰く然らば則ち~の洋字を用ふる其説如何/明六雑誌 1」
ごし【呉子】(1)呉起の尊称。(2)中国の兵法書。 現存六編。 呉起の著と伝えられるが, 後世の偽作とする説もある。 中国の代表的兵法書として「孫子」と並び称される。VIIごし【碁子】碁石。 また, 碁石を入れる器。 碁器。VIIIごし【語絲】中国の週刊雑誌。 1924~30年刊。 孫伏園(ソンフクエン)・魯迅(ロジン)・周作人・林語堂らが, 当時の思想界の沈滞を不満として発行。 随筆・評論が中心。IXごし【語詞】ことば。 言詞。Xごし【語誌・語史】一つの語の起源や, 語形・意味・用法などの変遷。 また, それを記述したもの。XIごし【越し】(1)名詞に付いて, それを越して物事をすることを表す。「窓~に話しかける」「垣根~」
(2)年月の長さを表す語に付いて, その年月を経過する間, 続いていることを表す。「五年~の懸案」
Japanese explanatory dictionaries. 2013.